鏡を見るたびに気になるシミ。でも、そのシミ、一括りにしてケアしていませんか? 実は、シミには様々な種類があり、それぞれ原因や特徴が異なります。
この記事では、代表的な3つのシミ、肝斑・そばかす・老人性色素斑に焦点を当て、それぞれの特徴・主な原因と、タイプ別の効果的なケアのポイントを解説していきます。ご自身のシミのタイプを見極め、ピンポイントでアプローチすることで、より効率的に美肌を目指しましょう。
あなたのシミはどのタイプ?見分け方のポイント
まずは、ご自身のシミがどのタイプに当てはまるのか、見分けるためのポイントを確認しましょう。
1.肝斑(かんぱん)
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特徴:
- 頬骨のあたり、目の下、口の周りなど、顔の左右対称に現れやすい。
- 薄茶色で、境界がぼやっとしており、地図のように広範囲に広がることもある。
- 30代~50代の女性に多く見られる。
- 妊娠や出産、ピルの服用などで濃くなることがある。
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主な原因:
- 女性ホルモン(エストロゲンなど)の関与
- 紫外線
- 肌への摩擦や刺激
- 精神的なストレス
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ケアのポイント:
- 摩擦を徹底的に避ける: 優しく洗顔、クレンジング、スキンケアを行う。
- トラネキサム酸配合ケア: スキンケア製品と医師の診断による内服薬を検討する。
- 低刺激な紫外線対策: 刺激の少ない日焼け止めを使用し、物理的な遮光も行う。
- 穏やかなピーリング: 肌への負担が少ないピーリングでターンオーバーを促す。
- 美容皮膚科での治療: レーザートーニングなど専門医による治療を検討する。
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2.雀卵斑(じゃくらんはん、そばかす)
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特徴:
- 鼻を中心に、頬や目の下など、細かい斑点が散らばって見られる。
- 小さくて丸い、淡褐色または茶色の色素斑。
- 幼少期から思春期にかけて現れやすく、遺伝的な要因が強い。
- 夏に濃くなりやすく、冬には薄くなる傾向がある。
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主な原因:
- 遺伝的要因
- 紫外線
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ケアのポイント:
- 徹底的な紫外線対策: 一年中、日焼け止めをしっかりと塗る。
- ビタミンC誘導体配合ケア: メラニンの生成抑制と還元を期待する。
- ハイドロキノン配合ケア: 漂白作用のあるハイドロキノン配合製品を医師や専門家の指導のもと使用する。
- 美容皮膚科での治療: QスイッチレーザーやIPLなどのレーザー治療を検討する。
3.老人性色素斑(日光性黒子)
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特徴:
- 顔、手の甲、腕など、紫外線に当たりやすい部位にできやすい。
- 丸くて境界が比較的はっきりした茶色のシミ。大きさは様々。
- 加齢とともに増加する傾向があり、30代以降から目立ち始めることが多い。
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主な原因:
- 長年の紫外線曝露による蓄積されたダメージ
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ケアのポイント:
- 紫外線対策の徹底(予防): 今後のシミ発生を防ぐため、日焼け止めを欠かさない。
- 美白有効成分配合ケア: ビタミンC誘導体、トラネキサム酸、アルブチンなどが配合されたスキンケア製品を使用する。
- ハイドロキノン配合ケア: 濃いシミに対して、医師や専門家の指導のもとハイドロキノン配合製品を使用する。
- 美容皮膚科での治療: QスイッチレーザーやIPLなどのレーザー治療、外用薬(トレチノイン)を検討する。
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